複数事業所を運営する介護法人のサイト設計 ― 1サイトにまとめるか分けるか
複数事業所を運営する介護法人では、ホームページを1つにまとめるべきか、事業所ごとに分けるべきかで迷うことがあります。デイサービス、訪問介護、グループホーム、有料老人ホーム、居宅介護支援などを展開している場合、情報量が多くなり、設計次第で分かりやすさが大きく変わります。
結論から言えば、法人ブランド、採用、運用効率を重視するなら1サイトにまとめる構成が向いています。一方で、地域やサービスごとの検索対策を強く行う場合や、事業所ごとにターゲットが大きく異なる場合は、分ける選択肢もあります。
目次
1サイトにまとめるメリット
1サイトにまとめる最大のメリットは、法人全体の信頼感を伝えやすいことです。複数のサービスを横断して見せられるため、利用者家族、ケアマネジャー、求職者に対して法人の規模感や方針を示しやすくなります。
- 法人全体のブランドを伝えやすい
- 採用情報を一元管理しやすい
- お知らせやブログをまとめて運用できる
- 内部リンクで各サービスへ誘導しやすい
- 保守・更新コストを抑えやすい
特に採用では、法人全体の理念や働く環境をまとめて見せることで、求職者が複数の職場を比較しやすくなります。介護業界の採用戦略については、介護業界の人材不足を解消するWeb採用戦略の全体像も関連します。

分けた方がよいケース
すべての法人が1サイトにまとめるべきとは限りません。事業所ごとに地域、対象者、サービス内容、運用担当が大きく異なる場合は、個別サイトの方が分かりやすいことがあります。
| 判断項目 | 1サイト向き | 分ける構成向き |
|---|---|---|
| 法人ブランド | 統一して見せたい | 事業所ごとに独立性が高い |
| 地域 | 同一商圏が中心 | 離れた地域で展開している |
| 採用 | 法人採用を強化したい | 職種や条件が大きく違う |
| 運用 | 更新担当をまとめたい | 各事業所で個別運用したい |
ただし、サイトを分けると保守や更新の負担は増えます。WordPress更新、セキュリティ対策、バックアップ、アクセス解析、コンテンツ更新を複数サイトで管理する必要があるため、運用体制がない場合は注意が必要です。
SEOでは内部リンク設計が重要になる
複数事業所を1サイトにまとめる場合、SEOでは内部リンク設計が重要です。法人トップ、サービス別ページ、事業所詳細ページ、採用ページ、ブログ記事を適切につなげることで、利用者にも検索エンジンにも分かりやすい構造になります。
内部リンクの基本は、医療機関サイトの内部リンク設計 ― 回遊率と検索評価を高める構造でも解説しています。介護法人サイトでも、関連ページへ自然に移動できる設計が重要です。

運用できる構成を選ぶ
サイト設計で見落としやすいのが、公開後に運用できるかどうかです。複数事業所の情報は、営業時間、空き状況、スタッフ募集、料金、サービス内容など変更が発生しやすくなります。
更新担当者が限られている場合は、管理画面を1つにまとめ、事業所ごとに更新しやすい入力項目を用意する構成が現実的です。WordPressでオーダーメイド設計を行うと、事業所情報や採用情報を管理しやすい形にできます。
テンプレート型サービスでもページを増やすことはできますが、複数事業所の情報設計、内部リンク、採用導線、更新しやすさまで最適化するには、法人の運用に合わせた設計が必要です。
ホームページ全体の基本構成も押さえる
複数事業所サイトでも、基本は分かりやすいページ構成です。トップページ、サービス一覧、事業所詳細、料金、採用、問い合わせ、アクセスを整理し、利用者家族と求職者の導線を分けて設計します。
基本ページ構成の考え方は、クリニックのホームページに最低限必要な6つのページ構成とはも参考になります。業種は違っても、必要情報を整理し、問い合わせへつなげる考え方は共通しています。
まとめ:複数事業所サイトは運用と導線で判断する
複数事業所を運営する介護法人のサイト設計では、1サイトにまとめるか分けるかを、法人ブランド、地域性、採用、SEO、運用体制から判断します。多くの場合は、法人サイトに各事業所ページを持たせる構成が現実的です。
重要なのは、作って終わりではなく、更新し続けられる構成にすることです。事業所情報、採用情報、ブログ、問い合わせ導線を一体で設計することで、利用者家族にも求職者にも分かりやすいサイトになります。